平成9年12月議会終わる
昨年12月18日市議会定例会が終了しました。この議会では、補正予算案の他、市の行政改革の一環として、▲来年度より市役所の組織機構が変わる改革案▲サッカーグランド建設工事契約▲愛媛県廃棄物処理センターが磯浦町に建設を予定している、東予地区廃棄物処理施設の委託契約案 ▲公共下水道料金値上げ案など、重要な案件がありました。
組織機構の改革は、来年度から現在の市民生活部と環境部を一つにして市民環境部とする事の他、生涯学習を市の重要施策と位置づけるために「生涯学習課」を企画調整部に新設する事などが含まれています。組織機構改革の基本原則として●市民にとってわかりやすい、便利な組織にする。●最も有効に機能する組織の規模を定め、大部大課制を指向する。●職層を簡略化し、柔軟で素早い対応ができる組織に転換する。●効果と効率(コスト感覚)を分析し、高い次元で調和される。●仕事と自己表現が結び付き、やる気ある組織に変革する、の5つがあげられています。
(財)愛媛県廃棄物処理センターが建設する廃棄物処理施設は、東予地区26市町村を処理受け持ち区域として、医療廃棄物、古タイヤなどの他、下水道汚泥などを処理しようとするものです。この議案に対して、審査過程の中で、★センターの建設、運転管理に対するチェック機能、★ゴミの搬入される範囲が関係市町村からに限られるのかどうか、★ダイオキシンなどの有害物質の発生をおさえる数値目標が、「努力目標」的になっているが、本当に達成されるのかどうか、などについて質疑を行いました。
しかし、いずれも明確にそれらが保証される答弁はなく、「今後そのような事について話し合う」という見解であったので、私としては「そのような状況では賛成できない、せめてそのような事が明確になってから、もう一度審議をしたい」との考えを述べました。しかしこれは、受け入れられず、採決となったので、現状での承認には反対の意志を表明しました。
ご存知ですか?こんなこと
役所と言うのは市民からの「申請主義」を原則としています。市政だよりなどでの広報は行いますが、個々に連絡はしてくれません。「そんな制度があったのを知らなかった」「窓口に行った時に教え
てくれれば良いのに」と言う声もよく聞きます。今までの私の経験上多かった事をあげてみます。
市営住宅入居 原則として毎年11月に全市営住宅を対象に募集が行われ、抽選で入居順が決まります。しかし、抽選待機者がいない住宅は、随時受付を行っており、条件が合えば入居できます。
合併処理浄化槽 家の台所や風呂、トイレの水洗化による汚水を全て処理する浄化槽。対象となるのは、公共下水道の計画に中に入っていない、市街化調整区域内の家庭。延床面積によって浄化槽の大きさが違います。補助額は約30万円〜約82万円まで。(但し、現在申込者が多く、申し込みから2年待ちの状況。新築予定の場合は特に時期に注意。)
寝たきり老人等介護者慰労金 家庭において65歳以上のねたきり老人又は痴ほう性の老人を介護している方に対して月額8,500円を支給。(対象者平成9年4月1日現在 403人)
補装具・日常生活用具交付事業(18歳以上) 身体障害者の方が身体上の障害を補うため、また日常生活の便宜をはかるために交付。障害者手帳の等級による交付内容の違いや、本人家族の所得によって自己負担もあり。高齢者に対する特殊ベッド、歩行器等の給付制度も別にあります。
高齢者住宅改良助成事業 介護を必要とする65歳以上の高齢者に住宅改良費(手すり、スロープ、トイレ、風呂等の軽易な改良)の3分の2以下で、60万円を限度に助成。平成8年実績43件。
中小企業振興補助 中小企業が設備の高度化のため、先端機器(パソコンなども含む)を導入した場合など補助金が出ます。会社組織でない、個人商店も対象になっています
在宅介護支援センター 介護に対する相談や受給サービスの手続きなどを無料で行う、市内7カ所。
市の市債残高(借金)約764億円
平成8年度末現在で市の借金である「市債」の発行残高は、一般会計分約414億円、特別会計分約350億円となり、これは市の一年分の歳入を上回っています。これからも予定されている新規事業はやはり、起債(借金)によらなければならないものが多く、市の財政状況は悪化の一途をたどる恐れがあります。
この12年間に行った借金総額は762億円、返済した市債は約360億円、12年間で約400億円の純増です。また、今後予定されている、廃棄物中間処理施設(観音原町ゴミ焼却施設)総額158億円の内約109億円、駅前地区土地区画整理事業238億円の内約34億円、上部東西線他の街路事業に約15億円、サッカーグラウンド整備事業総額7億円の内約6億円、これらに市債発行(借金)が予定されています。
これらから考えて、今後他の大型新規事業荷内沖埋立事業や、美術館などは当面難しい状況です。毎年市の財政状況は公表されていますが、これらは単に、単年度の収支を表しているだけで、将来への負担がどうなるのかが、示されていません。


労災特別介護施設建設される
労働省が、労災年金受給者の内、高齢かつ重度で、家庭内での介護が困難な人を対象に「ケア付きの住まい」として建設される施設で、全国で8カ所の内の一つです。12月議会で阿島の貯木場跡地をこの施設の用地として労働省に売却する議案が可決されました。施設の規模についての詳細は未定ですが、平均的規模の施設としては以下のとおりです。
※入居定員 100名程度
※建物延床面積 約11,000u(約3,300坪)
※建物の構造 耐火構造、ワンルームマンション型
※設備概要 個室 約30u
(バス・トイレ・洗面所・ユニットキッチン等)
ケアステーション他生活関連施設
今後労働省において計画が進められ、平成11年度着工、13年度頃供用開始予定です。入居者は労災年金受給者に限られますが、保健福祉施設として地域開放型の施設になるよう願っています。
市議会活性化検討委員会
従来に比べ活発な議論はされていますが、個別の問題になると議員個々の考え方の違いが出ています。「従来からの慣例に立った考え方」と、「全てを見直し、あるべき理想の姿を求める」違いです。私は後者の立場です。3月議会では本会議質問を行います。一度傍聴にお越し下さい。
平成9年11月24日、市民文化センター中ホールで映画「どんぐりの家」が上映されました。主催は聴覚障害者協会とわかば共同福祉作業所、手話サークルやひまわり号などの多くのボランティアグループの協力もあり超満員の人で会場があふれました。内容もすばらしく参加者に多くの感動を与えました。この映画は、今後2年間新居浜市内で上映する事が出来ます。各学校、PTA、福祉団体などへの有償貸出しも行えます。上映に取り組んで頂きたいと思います。また、機会があれば是非ごらんになって下さい。下記に映画を観た感想を紹介します。
●普通ということがわからなくなりました。たくさんの人のすすりなく声を聞きながら、あー世の中まだまだ捨てたもんじゃないぞと、あたたかい気持ちになり、涙があふれてきました。(30代女性)
●障害の種類を分けないで、全ての障害者が手をつないで活動し、他の障害も理解し認めあえる社会になったら良いのにと思います。精神障害者福祉はかなり遅れ、自分自身と社会の偏見に苦しんでいます。お互い助け合って住みよい町にしたいと思います。精神障害者の母より。(女性)
●単なる福祉映画としてではなく、人間の逃げがちな心をつかれたような気がした。(20代男性)
●とてもよかったです。なみだがでてしまいました。みぢかなところにしょうがいじがいるので、もっとやさしくしたり、できないことをたすけてあげたいです。(小学生女子)
●今までなんの関心もありませんでした。映画をみてやさしい心をもて
たし、ボランティアが大切だという事に気付きました。(中学生女子)
●実話を通じての話に感動しました。障害者を含め社会全体で
お互い助け合える社会が出きることを願います。(30代女性)
●映画の大嫌いな(暗い所)息子が(知的障害16歳)、じっと身を固くして目に涙をうかべて観ていました。内容がわかっているとか否とかと言うのではなく、心で感じるその感受性を持っている息子の一面を知って感動しています。(40代女性)
●すばらしい映画でした。もっと多くの人に観てもらいたい、障害児を持った親は、育てることで成長するのは実感です。親が生きる証として頑張りたい。頑張って欲しいと思います。(50代男性)
●アニメなのに今までの映画にないくらいリアルで胸にこみ上げるものがありました。(20代女性)
●自分がどれほど、無知だったか改めて知らされました。子の成長を願いながら不安やおそれを持ち、「自分の子供より1日長生きしたい」という言葉に胸がつまりました。(30代女性)
●私は心のどこかに持っていた障害者に対しての”同情”みたいな気持ちを捨てて、共に学び合って共に生きていける人になりたい。社会には障害を持つ方に偏見を持っている人もいるので、私たちがそういう人達に積
極的に説明したいと思う。(高校生女子)
映画をごらんになっていない人も多いと思うのに、こうやって紹介したのは、今まで私が感じていたこと、「こうありたい」「こうなりたい」と思っていたことが、見事に感想の中で述べられているからです。私も「世の中捨てたもんじゃない、もっと頑張らなきゃ」と、改めて思いました。
【あとがき】 みなさま、新年明けましておめでとうございます。日頃よりお世話になりながら、ごぶさたばかりで申し訳なく思っています。平成になってすぐ産まれた次女も9歳になりました。私も来年の春には、改選を迎えます。先の一年は長いものですが、過ぎ去った十年はあっという間の出来事のように感じます。さて、私は議員としては行政に対する監視機能、チェック機能を果たすことを第一義と考え、さらに▲行政改革−「分権自立」「公開参画」「簡素効率」を旨としての、市政の改革推進。▲福祉−高齢者も障害者も共に生きる喜びを実感できるまちづくり。▲情報化−インターネットなどの活用による地域からの情報発信、この3つを自分のテーマとして取り組んでいます。そしていつも自分に言い聞かせているのは、「初心忘るべからず」 と 「継続は力なり」です。 本年もよろしくお願い申し上げます。 龍