新居浜新時代第34号−97年1月発行
下記は私が3ヶ月に一度出している議会報告をそのまま紹介しています
平成8年12月議会質問要旨
この議会では30分間、本会議での質問を行いました。これで、昨年は年4回の定例会の内3度
の定例会で本会議質問を行いました。以下質問の要旨と答弁の概要をお知らせします。
1.障害者福祉問題について
(1)聴覚障害者の福祉に関しては、▲病院、学校などへの手話通訳者派遣事業▲手話通訳者養成事業▲聴覚障害者家庭の園児がいる保育園への、FAX設置について、早急に実施するべきである。
(2)視覚障害者への義務的情報提供として、役所が発行する文書の点訳化を進めるべきである。
(3)高齢者や車椅子の方が利用しやすいまちづく、施設づくりのために、法律や条令を活かした指
導を市役所が行うべきである。
(4)自治会館建設時にも、高齢者や障害者に配慮した設計を、地元と協力して行うべきである。
(5)精神障害者の作業所が「花工房」と名前も変て移転した。今後はグループホームや生活支援セ
ンターの開設に取り組む。積極的な支援を望む。
<市長・教育長・各部長答弁>
▲新障害者福祉対策長期指針の具体化 を図る中で、検討していく。養成については、社協の講座で行っている。
▲Fax設置は検討したい。▲点訳化は関係部局毎に取り組んでいる。
▲来年4月から建築物の指導権限が市に移譲されてくる。
▲自治会館建設時にはできるだけ配慮を行いたい。
▲花工房は移転し良好な環境で作業をしている。自主性を尊重していきたい。
注※全体を通して障害者福祉に対する解と認識が足らない。予算措置を伴う事もあるがそれ以前の基本的な態度考え方に問題があると思える
2.郵便局での公金自動払い込みについて
現在市では水道料金以外は郵便局の自動振り込みが利用出来ない。市民にとって便利であり、全国の市でも半数以上が実施している。取り組むべきだと思うが考えは。
<答弁>郵便局の場合1件10円の手数料がかかる。他の銀行との均衡、県内他市の動向を考慮して検討したい。
3.学校教育の諸問題について
(1)教員の資質
ある小学校で「実質的な授業が出来ていない、担 任が生徒の名前を2学期になっても覚えていない」
そんな先生がいるという相談を受けた。児童や保護者の気持ちを考えた教育が行われているのか、学校、
市教育委員会、県教育委員会、これらの対応が悪いのではないか、実状を聞かせて欲しい。
(2)障害児の統合教育
市では今だに「特殊教育」という時代錯誤的な言葉を使っている。親元から学校へ通わせる事に意味
があり、さらにそのこども自身にとっても、周りの 児童生徒にとっても、情操教育、福祉教育、その
うな面からも計り知れない好影響がある。現状の特殊学級では児童6人に先生1人のような状態のとこ
ろもあり、十分な教育が受けられていない。市の指導教員の増員、肢体不自由児学級の新設、学校施設
の改善などは出来ないか。
(3)新居浜高専と市内小中学校を結んでインターネット利用した情報ネットワークを作ってはどうか。
<答弁>
(1)教職員の資質や指導力の向上を目指して研修を行っている。問題がある教職員については、自主研修、命令研 修をとおして魅力ある教員づくりに努力している。(注※具体的な答えなし)
(2)精神薄弱学級71名、情緒障害児14名、弱視学級1名、言語治療33名がいる。指導員や設備も十分ではない現況ではある。教員の加配は県へ要望したい。肢体不自由児学級は困難。
(3)「新居浜市情報化基本計画」の中で位置づけられており、検討したい。
4.同和問題について
江戸時代の士農工商の身分制度の中、さらに低い身制度が政治的に意図的に作られた。明治政府に
よって解放令が出されたが、差別は解消されず、大正11年全国水平社が設立され解放運動が高まった。
戦後新憲法において基本的人権がやっと認められ、その後昭和40年の「差別解消を国民的課題」とする同和対策審議会答申が出され、その後各法律が制定され、同和行政、同和教育が始まった。来年3月 にはその法律も期限切れとなるが、現在までの同和行政の実績、同和教育の成果をどう評価しているか。今年6月に同和対策協議会新居浜支部が、市長支部長就任で一本化されたと報告があったが、現状は それとはほど遠いものがある。平成2年に県同和対策協議会から除名された2人の裁判は、単に個人的な争いではなく、愛媛方式の矛盾、解放運動参加に 機会を奪う基本的人権の侵害、という重大な問題を含んでいる。そういう中、民主的に公平に行われるべき同和行政、支部運営が、役員人事、支部研修派 遣状況をみると、偏っているのではないか。市長は本気で支部一本化へ取り組む気があれば、新しい任期に際して総会を開いて承認を求めるべきである。そうでないならば、現状での補助金執行は凍結すべきではないか。
<答弁>
▲学校における全ての教育活動の中で 人権尊重の精神を養い、差別の現実から深く学び、部落差別に対する正しい 見方や考え方を中心に「差別しない、差別に負けない、差別を許さない」児 童生徒の育成に取り組んでいる。差別意識は解消に向け進んでいるものの、 依然として人権侵害が生じている。
▲環境面において遅れていた地区の整 備を行うことは必要な事であり、現在まで、道路、下水、農林水産、公営住 宅建設などに取り組んできた、今後の継続事業は残っていない。
▲支部は完全に一本化されていない。 市長は現在も支部長職にある。研修は 支部内部で調整をした。補助金凍結は考えていない。除名された二人は支部構成員として認めている。
(注※ 支部長任期が今も続いている事の根拠、研修の具体的実績をあげての質問には答えず。人権侵害という意識が薄く、問題解決への姿勢も、意欲 も感じらないものであった。)
※本会議手話通訳派遣拒否
今回の質問にはたくさんの方が傍聴にいらして下さいました。その中で、聴覚障害の方が、あらかじめ、市の福祉課にいる専任手話通訳者による「本会議の手話通訳」を依頼したところ、市の福祉課は、通訳者は「窓口業務に限る」との理由で拒否しました。議会本会議の傍聴は市民のみなさまの当然の権利です。市役所へ様々な理由で訪れる聴覚障害者の方のためにいる通訳者が、その権利を保証するために働けない、「障害者福祉問題について、どういう議論がされているのか、市長はどう考えているのか知りたい」、そんな当然の要求に応えられない、そんな状況に愕然としています。改善と反省を求めていかなければなりません。
水道料金値上げ問題
今回の議会では水道料金の値上げが可決されました。水道局は独立採算の公営企業体です。▲市長選挙が終わればすぐ値上げというのは市民感情を逆撫でするものである▲水道局独自の企業職員手当がある▲人口減の状況から、これからの投資は過大ではないのか、などの疑問点もありました。
しかし●値上げは15年振りであり、その間人員削減をしてきた。●来年度から値上げをしないと累積赤字が膨らむ●職員手当は来年度よりカットしていく●阪神大震災の教訓から災害に強い水道施設づくりに投資が必要である。●基本水量以下の一人暮らし世帯などには割引料金を適用する、以上のような点を考慮して、賛成しました。
市長選挙を振り返って
昨年10月の市長選挙において、私は新人の長野文彦さんを支持しました。その主な理由は▲住友重機贈賄申込事件の政治的責任が市長にはあると思う事。▲マイントピア別子の使途不明金事件発生の責任、その後の処理のまずさは認められない事。▲私が考える、福祉・教育・行政改革・情報化施策などへの取り組みが消極的な事▲同一市長の長期化(4期目)は弊害が多くなる、事などによるものでした。
長野さんについては、私が議員になった十年前からの知り合いであり、▲政治に対する関心の高さ感覚の鋭さを知っていた事。▲誰かが立ち上がらなければならない時に、立ち上がった勇気に感動した事。▲具体的政策についても、中学校給食の実現・福祉のまちづくり条例制定 ・市政への民間感覚の導入・スポーツやボランティア活動に対する理解と支援など、多くの共通点がありました。そして、市政を変えたいという様々な方が集まって作った市民団体「さわやか新居浜市民の会」のメンバーとして、また市政運営の一翼を担っている議員の責任として、この選挙に真剣に取り組みました。
この選挙の特徴は▲一つは現職による争点隠し、12年間全く取り上げなかった中学校給食について、新人が公約に掲げると、方針を転換して、争点をぼかすなどの手法がみられた事。▲本人や後援会に全く関係のない、右翼街宣車や政治結社の看板が、あたかも候補者と関係あるかのように吹聴された事。▲衆議院選挙やお祭り直後という、非常に難しい選挙日程になった事、▲自民党新居浜支部内の争いのように受け取られた事、などがあげられます。結果は2,865票の差での敗戦となり、私の気持ちを理解して頂き、ご支援頂いたみなさまには大変申し訳ない結果となりました。しかし、私自身選挙を通じて様々な人とお会いし、お話する中で市政に対するみなさまの思いや、市政のありかた、また選挙の厳しさ、難しさを改めて肌で感じました。結果は結果として厳粛に受け止めなければなりません。私自身の反省もあります。しかし、今後も市政に対するチェック機能を果たし、健全な批判精神を持ち続け、市民のみなさまの声が、市政に反映されるように一生懸命活動してまいります。
トイレ議員を目指して
「佐々木さんはトイレ議員さん」ですねと、言われた事があります。いつも議会で、身障者用トイレや公衆トイレの整備、公共下水道や合併浄化槽による水洗化の普及などの事を、取り上げているから事からのようです。これまで●文セン福祉会館に身障者用トイレの新設●別子銅山記念図書館の身障用トイレ新設●総合福祉センターのトイレの改善●車椅子利用、ボランティアの方と一緒に調べて作った「車椅子でも使えるトイレ地図」●心身障害者福祉センタートイレの改修●山根公園東側遊具広場への公衆トイレの新設、などに取り組んで来ました。昨ープンした大型スーパー、大型電気店なども身障用トイレが整備されており喜んでいます。これからも胸を張って「私はトイレ議員ですと言えるよう頑張ります。」