映画「どんぐりの家」絶賛上映!


下記の内容で行われた新居浜上映会は、昼夜共超満員の中で上映されました。

映画を観た感想文集

どんぐりの家愛媛県内上映予定


作品のねらいと解説

ろう重複障害をもつ圭子ちゃんとその家族の生きる姿を力強いタッチで描いた 山本おさむ氏の漫画「どんぐりの家」は、これ迄あまり知られていなかった重 度重複聴覚障害者の厳しい現実をストレートに伝えると共に、障害者の社会参 加の場である「共同作業所」づくりの苦労をその存在の意味と合わせて強くア ピールし、大きな反響を巻き起こしました。 この作品は、ろう重複障害 - 聴覚に加えて知的障害や精神障害を併せ持つと いう苛酷なハンディを背負った子ども達の成長を願う親の苦闘、喜びと悲しみの 姿の中に、か弱き存在である人間の、ひたむきに生きる姿勢の尊さを描くと共 に、障害者の問題というテーマを突き抜けて夫婦や親子という家族の意味、 子育てや教育の在り方を改めて問い直し、「人間」「福祉」が声高に叫ばれて いる現代に投げかけられた鮮烈なる「ヒューマン・ホームドラマ」です。だか らこそ、この作品は人づてに語り継がれ、静かにその輪を広げ、全国から多数 の励ましと共感の手紙や募金が届けられる現状を生み出しています。 そうした反響の裏には、障害者や高齢者という社会的に弱い部分に最も大きな しわ寄せが押しつけられる現在の政治の貧困さに対する庶民の鋭い批判と、人 間が生きていく上での連帯と助け合いの必要性への共感が、人々の中に深く 広く存在していると言えるのではないでしょうか。

「国際障害者年」「国連・障害者の10年」などの取り組みを通じて、障害者の 問題がかなり広く理解され、行政的施策も進んできたものの、十分なレベルに は程遠いのが現状です。そして、ろう重複障害という重度の障害者への教育・ 福祉は現場での手探りの中で新たな糸口が掴み始められたばかりです。また、障害者が主体者となっていきていくために必要不可欠の場となっている 「共同作業所」が"1日1ヶ所の割で増えている"という現実は、行政レベルの施策が追いつかない状況のもとで、家族や関係者の逼迫した取り組みの結果であ り、「共同作業所」運動への理解と支援の輪を更に広げていく必要性は、より 一層緊急かつ切実なものとなっています。 このような状況のもとで、漫画「どんぐりの家」のもつ心熱きヒューマン・ス ピリッツを大きく広げるものとして、私達はその映画化を進めています。複雑 なる現在社会において、社会の現実と真正面から切り結ぶ企画として"生きる ということはどういうことか"を主張する秀れた映像作品を送り出し、良質 な作品を求める観客に広くアピールしていきたいと思います。 また同時に、政治の貧困と行政の遅滞のもとで、多くの苦労と困難を抱えなが ら日々の活動を進めていかねばならない障害者福祉の運動と「共同作業所」活 動に対する、幅広い理解と具体的な支援の輪を市民の中に広げていくために、 大きな役割を発揮する映像の威力を生かして、地域に密着した草の根的な自主 上映の運動を進めていこうと考えています。 この映画の成功を目指し、聴覚障害者の権利と生活を守るために長年活動を進 めてきて、97年に50周年を迎える全日本ろうあ連盟と、困難な状況なのかで共 同作業所の設立と運営を各地で推進する人々が結集し、97年に20周年を迎える 共同作業所連絡会が、製作協力にあたり、多くの障害者団体や福祉団体、支援 協力組織・ボランティア組織が賛助後援して「全国上映実行委員会」を結成し て、その上映普及活動を進めていきます。

原作者 - - 山本おさむ 映画に学び映画を作るような気持ちで漫画を書いてきました。過去に私の幾つ かの作品が映像化されましたが、みな不満が残るもので、原作者として歯がみ する思いでした。 今回の自主製作ということで、私は一切の妥協を排して、映画会に真剣勝負を 挑むつもりで良い作品にしたいと思っています。それが「どんぐり」をはじめ とする全国の仲間の切実な課題に答える唯一の方法だと思っています。

どんぐりの家
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